認知症治療について

住み慣れた場所で、その人らしく暮らすために

「もしかして?」と思ったら、


まずはご相談ください。

認知症は早期発見が大切です。まずはお気軽にご相談ください。

月~金の毎日、物忘れ外来を開設しています。専門の医師が診察いたします。

認知症初期集中支援チーム

平成29年4月より串間市より委託を受け、認知症初期集中支援チームが設置されました。

「病院に行きたがらない」「どこに相談すればいいか分からない」
——ご家族や周囲の人からの声を受けて、支援チームがご自宅などを訪問します。

宮崎県認知症疾患医療センター

平成29年10月1日より、認知症疾患医療センターの指定を受け、事業運営を開始いたしました。

診断はもとより、地域と医療を結ぶ役割を担います。認知症に関する啓発・連携の活動も行っています。

シニア倶楽部

けんなん病院では、医療保険適用のデイケア「シニア倶楽部」にて、脳トレをはじめとする認知症に特化したリハビリテーションを提供しています。
「リハビリを受けたい」「人と交流したい」「自宅にこもりがちで心配」――そんなお気持ちを持つ方々が、自分らしく安心して過ごせる場所です。
仲間とのレクリエーションや外出、趣味活動などを通じて、生きがいと笑顔を取り戻せるよう支援しています。

入院について

けんなん病院には、認知症の治療に特化した病棟があります。
認知症の進行により、ご自宅での生活が難しくなった方に対して、入院による治療と生活支援を提供しています。
落ち着いた環境の中で、専門の医療スタッフがご本人とご家族に寄り添いながら対応いたします。

入院についてのご相談・お問い合わせは、地域医療連携室にご相談ください。

認知症とは

認知症は病気ですか?
認知症は、脳の血管や細胞に何らかの障害が生じることで起こるれっきとした病気と言えます。放っておくと悪化する恐れがあり、ご家族が後悔することがあります。
まわりの同じ年ぐらいの方たちと比べて、または急激に、もの忘れがひどくなったり、身の回りのことができなくなったりしたときは、迷わず、かかりつけの病院などに相談してみましょう。
認知症にはどんな症状がありますか?
認知症の主な症状として、みなさんがよく知られている「もの忘れ」があります。「同じことを繰り返し話したり聞いたり」「しまったものがどこにあったか忘れたり」「ヤカンを火にかけっぱなし」「家までの道順を忘れたり」などあります。また「もの忘れ」だけでなく、「買い物でおつりの計算ができなくなったり」「興味や関心が薄れて、正気がなくなったり」「落ち込んでいたり」逆に「怒りっぽくなったり」など、様々な症状があります。症状は似ていても、原因となる病気が異なり、専門医の診断が必要と思われます。
加齢による物忘れとの違いは?
加齢による物忘れは「老化」です。ヒントがあれば思い出すことができ、本人に忘れているとの自覚があります。症状に進行性はなく、日常生活に支障をきたしません。 認知症による物忘れは「病気」です。ヒントを与えても思い出すことができません。また、本人に物忘れの自覚もありません。進行性であり、日常生活に支障をきたします。
「あの、ほら、赤いの!」「リンゴ?」「そうそう、リンゴ」と言えれば老化です。
リンゴ自体がわからない、さらにはわからないことが自覚できないとなると認知症となります。 記憶障害や理解・判断力低下を引き起こし、妄想や、うつ感に不安感、無気力といった感情障害などの精神症状を、あるいは徘徊、興奮、攻撃、暴力などの行動の異常を起こすことがあります。 こうなると本人よりも周りの家族の方にたいへんなストレスをもたらすことになります。

ご自身、あるいは家族にこのような症状が見られたら、早期に正しく検査を受けることが大事です。症状に応じた治療を早めにおこなうことで、ご本人や家族の方のその後の生活を大きく左右します。
認知症は治りますか?
認知症には、様々な原因によって種類が異なります。大きく分けると、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、その他の認知症に分けられ、治るものもあれば、予防できるものもあります。
また、早期発見によって進行を遅らせることができるものもあります。残念ながら、防ぐ手だてのない認知症もあります。まずは、患者さんのことを正しく理解するために、気がついたら早めに専門医にみてもらうことがいいでしょう。
認知症と診断されたら?
医師の指示のもとに治療を開始します。お薬を飲んでもらうことになりますが、患者さんには残された機能をなるべく長く維持したり、回復するためにリハビリテーションを行う場合もあります。また、家族・介護者がどのように患者さんと接していくか考えていくことも大切なことです。
認知症といっても、何もかもわからなくなるという病気ではありません。認知症の初期では今までできたことができなくなることで落ち込んだり、思っていることが伝わらずイライラしたりすることがあります。患者さんの症状の安定や穏やかにすごすには、ご家族の対応は非常に重要になってきます。
ご家族のために。
認知症の患者さんをお世話することは、ご家族にとっても大変なご苦労となることがあります。ご家族の負担の軽減のために専門のスタッフがご相談を受けたり、介護保険サービスやその他福祉サービスの利用に関する情報提供など行っています。気軽に当院へご相談ください。

4つの代表的な認知症

アルツハイマー型認知症 とは
もっとも多い認知症です。短期の記憶障害があり、ついさっきのことを忘れます。同じことを繰り返し聞いたり話したりします。また、判断力も低下していきます。ものごとのよしあしがわからなくなり、ゴミなどをテーブルの上に捨ててしまうという周りを驚かせるような行動をします。
次第に重くなるため、本人、周囲も気づかずに進行する場合が多くあります。
特殊なたんぱく質が増加し、脳神経細胞を死滅させることによる脳の機能低下が原因とされています。
脳血管性認知症 とは
笑っていた人が急に怒り出すなど「感情失禁」という症状が見られます。身体に麻痺が起きたり、歩行困難になったりします。
箸の使い方がわからなくなったり、右と左の区別がつかなくなったりします。昨日はできていたことが今日はわからないなど「まだら認知」があります。
脳の血管の障害が原因で、生活習慣病から引き起こされる脳梗塞や脳出血による発生が多くあります。
レビー小体型認知症 とは
動作が緩慢になり、小刻みにしか歩けない、手足が震える、筋肉がこわばるなどの症状が出ます。それにより転倒し大怪我にいたる場合もあります。
また幻視や誤認といった症状も出ます。睡眠障害がおき、感情の起伏もはげしくなります。レビー小体という塊が脳内にできることが原因で脳の機能低下をひきおこします。
前頭側頭型認知症 とは
脳の前頭葉には理性的な思考、感情のコントロールといった生きるために不可欠な機能をつかさどっています。側頭葉は聴覚、嗅覚をつかさどり、言語や記憶にも大きくかかわっています。同じ行動を繰り返す「常同行動」や理性が働かなくなり、社会のルールがわからなくなり、割り込みや万引きなどをしてしまう場合もあります。
原因ははっきりしていませんが、対症療法で症状を抑えることで対応しています。
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