
当院の臨床心理室では、臨床心理士が児童期から老年期にわたる幅広い世代の患者様に対し、心理検査や心理面接を行っております。
また、入院患者様に対し社会生活技能訓練を行っております。
臨床心理室の主な業務
心理検査
患者様をよりよく理解し、援助に役立てることを目的とした心理検査を行います。心理検査とは、患者様の内面、性格、悩みなどを理解するためのもので、性格検査や知能検査、認知症検査などがあります。
※心理検査は、医師の診察の上、医師が必要と判断した患者様に対して行います。
人格検査 | 質問紙検査 | YG性格検査 |
---|---|---|
投影法 | P-Fスタディ 文章完成法(SCT) バウムテスト ロールシャッハテスト | |
発達および知能検査 | 知能検査 | WAIS-III成人知能検査 WISC-III知能検査 田中ビネー式知能検査 コース立方体組み合わせテスト |
認知症検査 | HDS-R(長谷川式) MMSE COGNISTAT認知機能検査 | |
その他 | 抑うつ | SDS HAM-D構造化面接SIGH-D日本版 |
その他 | ラザルス式ストレスコーピングインベントリー CMI健康調査表 内田クレペリン検査 |
心理面接
心理面接とは、「精神的症状」、「心身の不調」、「対人関係の悩み」、「職場・学校での悩み」など様々な悩みや困難を軽くするためのお手伝いをするものです。
当院では、臨床心理士との心理面接を通して、問題を整理したり解決方法を一緒に考えたりすることが出来ます。認知行動療法やリラクゼーションといった治療法を実施することもあります。
※心理面接は、医師の診察の上、医師が必要と判断した患者様に対して行います。
認知行動療法
ある出来事が起きたり、ある状況にいる時に、私たちの中では、下のように反応します(図1)。「認知」とは、頭の中に浮かぶ考えやイメージのことです。「身体」とは、たとえば頭痛や肩こりのような体に出てくる反応のことです。「感情」には、不安や落ち込み、喜びの感情などがあります。「行動」とは、出来事が起きたときにその人が行うことで、問題への対処法を含みます。
認知行動療法では、ある出来事や状況下にあるときの、「認知」や「行動」にアプローチします。「身体」や「感情」にくらべ、「認知」や「行動」は自分の意思で新しい方法を選択することが可能であるためです。
よって、認知行動療法とは、ある出来事や状況に伴う自分の考え方や行動のあり方を振り返り、新しく、より生活しやすい「認知」や「行動」の候補を増やすことを目的とした心理療法です。
実施方法
カウンセリングの中で実施されます。治療法の選択は、患者様、医師、臨床心理士の話し合いの下決定されます。また、治療法の選択に先立って心理検査が行われることがあります。
社会生活技能訓練(Social Skills Training:SST)
当院では、主治医より依頼を受けた精神科病棟に入院されている患者様を対象として、各病棟で週に1回のペースで社会生活技能訓練(以下、SST)を行っています。
SSTは、入院生活や病気によって低下した社会的な技能を回復、向上させることを目的として行います。社会生活をする上で必要とされる基本的な技能(挨拶する、頼む、断るなど)から、患者様が少しでもよくしたいという各々の課題についてまで、ロールプレイやモデリングなどの行動療法的アプローチを用いたり、参加している他の患者様からのアドバイスなどを参考にして練習しています。
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